労働相談より

パワハラを訴え上司の異動で解決

勇気ある行動に職場で歓迎の声も

介護施設で勤務しているAさんは、身に覚えのないことで上司からのパワハラを受けていました。Aさんは職場でそのことを訴えても解決してもらえず、紹介を受けて当組合に相談を寄せました。

 組合ではAさんの話を聞き、事態がひっ迫していること、Aさんが引き続きこの職場で働きたいと思っていることを考え、一日も早く解決すべきと、職場に文書による申し入れを行いました。内容はAさんへの暴力を含むパワハラについて、雇用事業所が把握していること。それを解決せずに、ひき続きAさんへのパワハラが行われていることを指摘し、①Aさんと加害者の切り離しを行うこと。②Aさんへ加害者から謝罪をさせること。③今後ハラスメント行為を発生させないための法人内研修を行うことや相談体制を整備することについて期限を決めて返答を求めました。 これに対し、事業所の顧問弁護士から、加害者の「一週間の自宅謹慎」と「職場を異動させる」との報告があり、実施されました。

 Aさんの職場では幾人もがパワハラの被害を受けており、泣き寝入りになっていたと言います。Aさんの勇気ある行動は職場の皆さんに歓迎されました。引き続き組合でも支援していきます。