学校事務職員パワハラ・雇止め問題
本人の希望に沿った解決をめざす
A市のB小学校の学校事務職員Xさんは、同僚の事務職員とB小校長より、就労以来、連日の人格否定 の暴言や無理難題を押し付けられ、精神的にも追い詰められていました。 B小校長は、Xさんへのパワハラ行為だけでなく、契約更新を拒み、就労3か月で雇止めに。
Xさんは、退職後CU三多摩に相談を寄せました。
Xさんは、就労中の日々の出来事を詳細に記録しており、校長等からのパワハラ行為が具体的に明らかでした。
裁判闘争を視野に入れた解決の方法を考えた上で、学校事務職として働きたいというXさんの希望に沿って解決することを最優先に、まず学校事務職員の採用や配属を担う市教育委員会の担当課長に懇談を申し入れました。 Xさんも含めた懇談で、B小で起きたこれまでの問題とXさんの再起の機会などについて、率直な意見交換を行い、教育委員会側の姿勢を確かめました。
担当課長は個人的な意見としながら、「事実経過を調べ(パワハラの)状況は承知している。 Xさんの実績も十分に評価。採用試験に再度応募することは可能。」(要旨)など誠意を感じさせる 見解が述べられました。
Xさんは、「これまでの自分の実績が否定されていないことがわかり安堵した。再度チャレンジをしたい。」と希望をもつことができました。 パワハラ校長の不法行為責任の追及に踏み込めなかったことは残念ですが、組合としてはXさんの再起の状況も見守りつつ、本人の了解も得て区切りをつけることとしました。(尼崎 記)