春の活動者会議 本部の報告

1、24春闘 について

①大幅賃上げへストを構えた戦いが広がった

24春闘では国立病院の全医労や金属機械のJMIUなどがストライキを構えて、昨年よりも前進した回答を引き出しました。

②二年連続で取り組まれた非正規春闘

丸の内で、飲食店やスーパーなどの労働者30人が「非正規に賃上げは広がっていない。」「最低賃金でお客様に良いサービスを提供できるわけがない。」「非正規の仕事をなめないで。」などと口々に訴えました。各社交渉でスシローが時給数十円単位の賃上げを回答していますが、不十分です。

 

2、格差解消、労基法適用除外反対・労働者の権利守り、公共の復活も課題

①男女賃金格差

日本の女性は男性の77.9%でOECD(経済開発協力機構)加盟国中ワースト3です。この結果高齢女性の年金も低く、貧困率は男性を14%上回っています。

②地域の貧困

公共の仕事が民営化や民間委託が進められたことにより、能登半島地震から四カ月経っても復興への取り組みが大きく立ち遅れています。

③労基法の適用除外を狙う国と財界

 国と財界で作る『新しい時代の働き方に関する研究会』は、解雇規制を緩和し、労働時間・労基法を「経済社会の変化に応じて、あり方を変えていく必要がある。」と結論付けています。

 労働者が勝ちとった労働者の権利が奪われようとしています。これに対抗する共同の運動が必要です。

3、中小企業の倒産増加

 今年2月の倒産件数は734件。22カ月連続で前年同月を上回っています。主因別では販売不振が全体の79.4%を占め、不況倒産が深刻です。

 

4、政治を変えるチャンス

 裏金問題と青年局の破廉恥パーティー事件で、自民党への支持率がますます落ちています。市民と野党の連合で政治を変えるチャンスです。選挙に行って、国民を守る政治に変えましょう。