退職にあたっての有給休暇の買い取りと残業未払い分の請求について
Aさんは、退職にあたって、残りの有給休暇を取得し、職場を辞めるつもりでいましたが、自分が休むと職場の皆さんに負担がかかることから、どうしたら良いか悩んでいました。
組合は、Aさんからの相談を受け、①退職にあたっての有休の処理について、職場の実態に照らして、有給休暇の取得が難しいことから、買い取りを申し入し入れる事。また、②職場の実態を反映した、残業代が支払われていないことを確認し、未払い残業の請求をすることとし、Aさんの職場との団体交渉を申し入れました。
組合は、団体交渉で、職場の仕事の実態や時間外手当の正しい計算と支払いがされていないことについて、労働基準法にのっとった対応を要求しました。その際、就業規則に、勤務時間の記載がない事や、毎月の勤務のシフトが就業規則では、前月の25日までに周知されることになっているものの、周知されていない実態や就業規則より労働日か多い実態や有給休暇の処理が労働基準法どおりにとれていないことなどを指摘しました。
団体の交渉結果 有給休暇の買取と未払い残業代の支払いなどで合意
2回の職場の理事者を含む団体交渉では、Aさんの職場の勤務態度などを取り上げ、買い取りをしたくない様子でしたが、団体交渉の結果、Aさんの職場から、①組合の指摘通り、2020年の4月以降の残業について、タイムカードとおり全部見直し支払いたい。②労働日が多い実態確認し、未払い分として支払うこと。➂退職にあたって、有給休暇が取れない実態を確認し、買い取りすることとしたい。との、報告がありました。
Aさんは「わからないことがいっぱい、組合に相談してよかった。」「これを機会に、組合のことを勉強したい」と言っています。