大手出版社に就業規則等の遵守求め、交渉・和解
Aさんは大手出版社の子会社で子ども向け英会話の事業に六年以上勤務。無期雇用だったのに、条件は変わらないと言われ、二年目から有期雇用に。
最近まで、夏季の特別休暇の存在も知らされず、権利を行使できなかったなど、不利益を被っていました。
Aさんは上司に聞いても納得のいく説明が得られず、産休を前に会社への不信感が募り、組合に相談。
取り寄せた就業規則には、今まで聞かされていなかったことが書いてありました。例えばAさんは月20日勤務とされていましたが、就業規則上では19.5日で良いこと。マネージャーと言われて仕事をしていたが、月額2万円のマネージャー手当が存在していたことなどです。
組合は⓵無期雇用の確認、⓶マネージャー手当と月0.5日分の賃金の遡及支払、⓷特別休暇を遡及的して行使することなどを要求。併せて、雇止めの対抗措置を許さないために、予備的に有期雇用の無期転換も行使。
交渉の結果、和解金の支払い、復職後の15日労働日の特別休暇付与、無期転換の確認で合意しました。(2020年1月号ニュースより)