2020年秋の拡大月間学習決起集会
秋の拡大月間でたくさんの組合員を迎えよう!
学習決起集会で意思統一を行いました。
2020年10月4日 「秋の拡大月間学習決起集会」を北多摩西教育会館大会議室で開きました。参加者は、密を避けて1机1人としたため、20数名となりました。
集会では、宮田執行委員長のあいさつ、CU東京本部の高木書記長の情勢報告の後、「個人加盟ユニオンの意義と役割」というテーマで、浅見和彦さん(専修大学経済学部教授)の講演がありました。その後、闘争中の組合員の決意表明なども行われました。
講演
個人加盟ユニオンの主要な課題や役割で貴重な問題提起
1、合同労組から個人加盟ユニオンまで歴史を語る
浅見さんの講演は、日本の労働者の雇用形態から始まり、労働組合の組織形態と組織対象、国際比較などの解説を行いました。組織形態は、日本では、企業別組合が主流だが、個人加盟の企業横断型組合が伸長していること、国際的には、産業別組合だけでなく、一般労働組合も重要な地位を占めていることが話されました。つづいて、個人加盟労働組合の歴史などが1950年代の合同労組から、1980年代からの個人加盟の地域ユニオンへの流れが語られました。
2、個人加盟ユニオンの意義・役割
個人加盟ユニオンの意義・役割では、日本の労働組合運動の組織課題の「相対的な力点」としての地域のローカルユニオンづくりがあることをおさえて、個人加盟ユニオンの主要課題に取り組むための問題提起をしました。①活動家の確保と育成「協力組合員制度」の活用など、②組織政策として非正規労働者だけでなく、中小企業の正規労働者も組織対象にすべきこと、組織形態は多様な形態を検討、③個別争議の解決後の脱退への対策など検討すべき課題を提起しました。
3、CU東京の組織拡大は貴重な成功例 それをさらに伸ばすために
また、全国的に、個人加盟ユニオンも組織数で停滞状況にあるなかで、CU東京を成功例と評価し、さらに前進するため、地域の単産や協力組合員と連携し、一人ぼっちの労働者でだけでなく、非正規で職場の「基幹的な」労働者の集団にも注目する重要性を強調しました。それは、個人加盟を通じて、労働者の集団を形成することが重要だという意味です。また、団体交渉は、個別紛争の解決の手段だけでなく、労働協約を通じて、賃金・労働条件の集団的な規制と改善に取り組むことが必要だと訴えました。
4、ユニオンの教育活動、財政活動などへも提言
浅見さんは、最後に、ユニオンの教育学習活動、財政活動、地域ユニオンの交流・ネットワーク活動の必要性にも触れ、大きな「理念」で先走らないことと注意も促しました。
闘争中の組合員から決意表明 CUをさらに強く大きく
講演の後、時間の関係で質疑は省略し、三多摩協議会の拡大運動の基調報告、現在、闘争中の当事者組合員の報告と決意表明などが行われ、CUがさらに強く大きくなることにむけての意思統一を行いました。