組合員からの投稿

『便利と”不便”』        S・S

毎日のように報道される闇バイトによる強盗殺人。Twitterなどで仕事を探し、見ず知らずの相手に免許証や自分の写真を送信し、指定された場へ行き、強盗をすることを知らされる。
また、JRA所属の20歳の若手騎手が競馬場内へ自家用車で乗り入れ、取り調べの後に死亡していたことが分かったとのこと。JRAの若手騎手の問題は他にもあり、調整ルームと呼ばれるエリアで外部との通信をし、何人もの若手騎手が騎乗停止処分となっている。藤田菜々子騎手については引退したと報道がされた。

ここまで長々と見聞きしたニュースをもとに書いてきたが、これに共通していることは全て”スマホ”が原因だということ。
スマホは私たちの日常にとって、便利なものであることは間違いない。電車に乗れて、写真を撮ってGoogle検索をして花の名前がわかるなど便利な”スマホ”。
目の前の安全を確認せずスマホに夢中になり踏切内に立ち止まり命を落としたり、禁止されているエリアでスマホ操作を我慢できずに騎乗停止や引退になり仕事を失ってしまったり、スマホがなければ闇バイトにひっかかることも無かったのではないか、と私は考える

しかし、今の時代スマホは生活必需品の一つになっている。私自身明日からスマホなしで生活をするように、と言われても困る。通勤するのにスマホ、天気予報を見るのにスマホ、アラームかけるのもスマホだ。挙げたらきりがない。しかし、私たちの日常にスマホがなかった時代も、私たちは何不自由なく当時は生活できていたのではないかと振り返る。
便利になる一方でそれが無くなったときに、何もできなくなってしまう人が増えるのではないか、と思う。
スマホに限らず世の中便利なモノが増えていくことは良いことだと思う。が、人間は”不便”な世の中であることこそが、人間が人間らしく生きていける世の中なのではないかとも思う。