組合に寄せられている労働相談より

1、国の管理する施設で受付・警備業務 

 6年前にハローワークの求人票で面接を受け働きだした。雇用契約書がないまま朝9時から翌朝8時59分までの24時間拘束の勤務。しかも、実際は朝7時半からの勤務で一回の勤務ごとに14500円で働いてきた。社会保険も雇用保険もない。人が次々にやめ、勤務表も作らされ、現場の責任もとらされている。会社に言っても改善されない。その後日給は15000円になったが、夜勤は17時から翌朝の9時まで14時間勤務で日給8000円。

 この件は最低賃金違反もあり、昨年8月に団体交渉を申し入れたが、会社が拒否。会社は当事者に直接話し合いを申し入れるも、当事者から「組合に任せている。」といわれ、弁護士に代理を依頼した模様。改めて団体交渉を行うことになりました。

2、雇い主から組合を作るよう言われた

 歯科医で働く労働者。院長から『36協定』を結びたいから労働組合を作ってほしいと言われたとの相談。その後、職場内で嫌がらせを受け困っているとの相談に。院長に文書で嫌がらせを解決するよう求めることなどをアドバイス。組合に加入し、まずは自分の嫌がらせなどの対応をすることに。残業はさせられている。

3、生活協同組合で雇止めを言われ、その後、無事契約更新

 事務の仕事をしている。昨年6月から1年契約で働いているが、雇止めを言われた。組合に相談していると言うようにアドバイス。その結果、雇止めは無くなりましたと本人から報告が。組合に加入することになりました。

4、香港からの留学生も相談に

4月に受けた電話での労働相談です。

国立市に住み香港から留学し、日本で就職活動をしている20代の女性。4月15日に勤務を開始したが、仕事内容が事前に説明を受けたことと著しく乖離していたため、翌16日に就職辞退の申し出をした。

 法人理事長は辞退については認めたが、「社会保険料の支払いを避けるには社会保険事務所へ届け出の取り消しが必要であり、勤務していなかった旨を記載した書面を提出してもらわなければならない」という返事。

 本人は、①社会保険料は支払いたくない。②働いた賃金(10時間分16,000円ほど)は受け取りたいというもの。

 社労士に問い合わせて、社会保険料は1度就職で適用を受けた場合、同月のうちに再就職しなければ支払い義務が発生すると分かりました。

 そこで、法人の社労士に「就労を辞退したので、届け出の取り消しを依頼し、そのことが決着したのちに、未払い賃金問題をアルバイト賃金として支払ってもらうよう」に要請することをアドバイスしました。

 その結果、4月23日にうまくいきましたと、お礼に事務所に来ました。

5、そのほか

 物流倉庫で働いているが、給与が不透明。有給で5日間休んだが4万円も引かれたと組合員の紹介で電話相談。この方は居住地も職場も神奈川なので、現地の労働組合を紹介。

 その他、生活の相談も含めたくさんの相談が寄せられています。