朝日生命の障がい者雇止め事件

労働審判で勝利和解成立

 

朝日生命の障がい者雇止め事件は、2024年12 月25日、東京地裁立川支部で行われた第一回審判で、勝利和解が成立しました。
『朝日生命の障がい者雇止めを撤回させる会 (撤回させる会)』に加入し、また募金を寄せてくださった皆さん、支援のメッセージを寄せていただいた障害者団体のみなさん、熱いご支援、本当にありがとう ございました。

110を超える個人・団体が「会」に参加

撤回させる会には110を超える個人・団体が参加しました。
24年9月30日の労働審判申し立て、CU三多 摩地本の執行委員と組合員を中心に10月に撤回 させる会を立ち上げ、上部団体のCU東京本部 始め東京地評やCU各支部及び組合員、障がい者団体で活動している方々、東京土建三多摩地域の支部及び組合員の皆さん、各地域の団体・個人などに 支援を呼びかけ、さらに当事者の地域でも大き くその輪が広がりました。会の申込書には、「労働者として許せない」「障がい者の働く権利を守 るために一緒に頑張ろう」などのたくさんの励 ましと連帯の言葉が書かれていました。そして、 会費や募金も闘争を支える費用を賄える規模で 寄せられました。

審判当日、多くの支援者が傍聴に

12月25日の審判当日、立川地裁には撤回させ る会の呼びかけに、io名を超える支援者が駆け 付け、行方を見守りました。実際には傍聴はでき なかったのですが、当事者であるNさんへの励 ましと、相手方へのプレッシャーになればと参 加した方々でした。
審判は難航しているかに見えたそうですが、 代理人である尾林・白神両弁護士が、準備書面で 完膚なきまでに見事な論建てをし、Nさんの働 く権利、ひいては障害を持つ人々を雇い続ける ための努力を怠った朝日生命の非を明らかにしました。そして、 Nさんの後ろには労働組合が控えていること、 今後も彼女を応援し続けることを強調し、和解 に追い込んだものです。

 この勝利和解はあきらめなかった当事者と労働組合

 そして、熱い支援を広げてくれた仲間の成果


当事者のNさんは、働きたいという思いを実 現するために、会社の理不尽な就労拒否に対し、 一人で闘ってきました。そして、雇止めとなって、 やっと労働組合につながりました。
朝日生命との団体交渉でも、ただ一つ、「働き続けたい。解雇は撤回してください」ということ のみを要求してきました。その願いを一顧だに せず、拒否してきたのが朝日生命でした。
Nさんのこのあきらめない気持ち、「私は働く権利がある」と信じてがんばった行動が、勝利の要(かなめ)でした。 
また、労働組合は、これまでも障害を持って 働く人々の相談に乗り、団体交渉を重ねてきました。組合はこのNさんの闘いが、障害を持った人々が、障害のない人々と共に働き続けるために、雇用した企業が障害のある人への『合理的配慮』をするべきだと義務付けた、『障害者雇用促進法』の確実な実行を求める闘いだと位置づけ、Nさんとともに、たたかってきました。
詳細は、組合のニュース1月(112)号に掲載しまし た。また、組合のホームページにも掲載していますのでご覧ください。


報告集会開催のお知らせ

撤回させる会ではこの闘いのまとめとして、 つぎのように 報告集会を行います。ぜひご参加いただき、代理人として共に闘ってくださった尾林・白神両弁護士のお話もお聞きいただければと思います。
日時2月9日(日)午後2時開会
場所マロンホール(東小金井駅開設記念会館)
JR中央線東小金井駅南口徒歩五分
〇車椅子での参加も可能です。
会館電話番号0422-30-0660
開館住所小金井市東町3-7-21