「私たちが憲法を守る」の決意で！

　執行委員長　宮田清志　　　　　　　　　　

憲法が施行されてから77年を迎えた２０２４年５月３日、『武力で平和は作れない！とりもどそう憲法を生かす政治を』を掲げて、１０回目となる憲法大集会が各地で開かれ、東京では江東区の臨海広域防災公園で開かれ、３万２千人の人々が参加しました。

主催者あいさつで総がかり行動共同代表の小田川義和さんが、今の政権が軍事費倍増や日米軍事一体化など憲法を逸脱する暴走に対して、「今日を起点に憲法を守る運動のうねりを大きくしよう」と訴え、障害となっている自民党政治を終わらせるため、国民の力を寄せ合おうと呼びかけました。

スピーチでは伊藤塾長の伊藤真弁護士が「政府に戦争させないとした憲法に私たちは守られてきた。今度は私たちが憲法を守る役割と責任を果たさなければならない」「決して『戦争する国』に戻させてはなりません」と呼びかけました。また、新外交イニシアチブ代表の猿田弁護士は抑止力を強めれば他国は攻めてこないという発想があるが、ちょっとした誤解で大戦争になることもあると指摘したうえで、「外交で緊張を緩和することが何より必要だ」と訴えました。そして、先日の衆議院３補選ですべて勝利した市民連合の長尾徳子さんから「野党共闘で戦争国家阻止」と連帯の挨拶があり、続いて、今問題となっている「福島原発」「外国人の人権」「辺野古新基地」「核兵器廃絶」「ガザ軍事侵攻」についてのリレートークが行われました。

行動提起は戦争させない千人委員会の染裕之さんより「悪政を許さず、基本的人権の尊重、戦争放棄の平和主義、国民主権という憲法の理念を守り、世界に広げるべく頑張ってまいりましょう」と呼びかけがあり、全体で確認しました。集会後二方向に分かれてデモ行進が行われました。

私は東京土建の一員です。建設職人は先の大戦で多くの先輩や家族を亡くしたことを踏まえ、戦争は絶対にダメだと運動してきました。行進をしながら、改めて一人の力は微力でも大勢の力で戦争にならない国を求め運動を進めていきたいと思います。

来年は、平和国家日本を維持するために、参加者一人ひとりが10代、20代の若者を誘って参加しましょう。