原水爆禁止世界大会・広島に参加して

  被ばく国日本が「核兵器禁止条約」に逆行

投稿者:早川かんさん

終戦79年の夏、多摩代表団5人のうち一人として広島に行ってきました。私が強く感じた点が2点あります。

 一つは、ヒロシマ・ナガサキは終わっていない、という点です。原水禁大会の直前の7月28日に初開催された「拡大抑止」に関する日米閣僚会合では、米軍の核の傘=核兵器を含む抑止力強化(拡大抑止)を強調し、核戦力を強化する中国を名指ししたうえで、米国の核政策や核態勢について閣僚級の議論を継続することを確認しました。こうした状況のなかでの原水禁大会であり、日本政府は核兵器禁止条約の逆行する行動をとっていると言わざるをえません。

もう一つは、核抑止・軍拡ではなく核廃絶こそが唯一の道であることは、私たちの単なる願望ではなく、核兵器禁止条約参加の流れこそが世界の本流であり、この動きは決して止められないという点です。普段は直に接することのない世界代表の皆さんの発言に感動し、涙しました。

 ぜひ地元で、とりわけ若い世代のところでの核廃絶の運動を発展させていきたいし、被爆者の皆さんが生きているうちに、絶対に日本政府に「核兵器禁止条約」への参加を実現したいと

思います。そのためにも、次の総選挙では、こうした日米両政府の動きと正面からたたかい、憲法9条を生かした平和の外交をすすめ、核兵器禁止条約への参加をする政府を実現することを強く訴えていきます。  (多摩稲城分会)