労働相談から

パワハラ、シフト外しは許さない

4人の仲間が団結して交渉

A市より業務委託されたB派遣会社の事業所で、シフト外しなどのパワハラがあり、安心して働けないとの相談がありました。4人の仲間が組合に加入。会社と団体交渉を行い、解決の運びとなりました。

組合員の要求は、➀施設長のパワハラ、モラハラを止めさせる。②職場環境の改善、勤務時間の一方的削減を止めさせる。③施設長の交代。④労働契約に基づく平等な勤務の実施でした。

団体交渉では、会社から3人の役員が対応。組合から役員と組合員8人が参加し、施設長のパワハラやモラハラの発言の実態や労働時間の管理、退勤時間は施設長がチェックをして、残業が出ないように手直しがされていた実態を告発。  

また、2022年4月からパワーハラスメント防止措置が全企業に義務化されたことにもとづく、厚生労働省の『職場におけるハラスメントの防止に関する規定』に沿った、就業規則の改定と徹底。さらに施設長による、勤務時間の一方的削減や職員を平等に扱わないことなどを指摘し改善することを要求しました。

B社から、「事業所でのパワーハラスメントでのトラブルに関し、重大な労働問題が生じたとの訴えを真摯に受け止め、遺憾の意を表する。パワハラへの迅速・適切な対応を行うと共に、今後このような事案が発生しないように対処する。また、今後、就業規則のハラスメント規定や労働時間の把握などについて、適正に記述する。」との表明があり、合意し解決となりました。