≪地域との共闘≫

厚生荘病院労働組合 不当解雇撤回等争議

東京地裁は判決 都労委は救済命令に向けて、最終の局面

 東京都労働委員会は6月30日 申し立て側の厚生荘病院労組、被申し立て側の愛生会(湖山医療福祉グループ)のそれぞれが証人を立て尋問が行われました。組合側は吉田委員長、湖山側は、大橋氏、荒井氏にそれぞれ、主尋問・反対尋問が行われました。続いて、7月7日には東京地裁で湖山側のみの証人尋問が行われました。これらの証人尋問を経て、都労委は今後、最終の審査へ、東京地裁は、結審へと向かうことになります。両方とも傍聴席は組合側支援の人たちでいっぱいでした。

月30日 都労委証人尋問

 厚生荘病院労組 吉田委員長は、2018年に湖山医療福祉グループが厚生荘病院の経営権を握って以来、湖山派遣の理事による病院資金の横領持ち逃げや、セクハラ・パワハラなどが横行したうえ、「新人事制度」の導入での賃下げや一時金の大幅減額などで、職員が病院を見限り、多数が退職していったこと、多くの寝たきりの患者が、コロナ禍にかかわらず、一方的な病院閉院で病院を追われたこと、などを切々と述べました。そして、2021年12月31日の閉院前の2か月間、湖山側が団体交渉を拒否し、解雇回避の努力を放棄したことを告発しました。

湖山側証人の2人は、病院は赤字続きで、銀行の融資も受けられず閉院⇒廃院しかなかったこと、配転先もほかの湖山側法人からはすべて拒絶されたことなどから、団体交渉を行っても、組合の10人は「退職しない」と言っている以上、平行線で無駄であったと判断したと繰り返しました。

月7日 東京地裁証人尋問

 この日の尋問は、昨年11月11日に行われた、証人尋問の内、湖山側証人の証言が、あまりにも粗末で、裁判官も証拠として採用できないと判断したため、湖山側への証人尋問のみが改めて行われました。

 湖山側の荒井証人は、財政赤字で、修繕に3億円もかかり、借り入れのめども立たず、閉院しかなかった、を繰り返し、組合側弁護士の都合の悪い質問には「記憶にございません」と逃げていました。地域にも多摩市にも約束した「閉院して建て替え」を反故にし、病院を廃院し、病院の土地建物を売り払ったことには、「建て替えは融資が難しかった」と居直りました。

次回の日程

不当解雇撤回・地位確認裁判 2025年9月22日(月)11時から 東京地裁(霞が関)530号法廷   地裁1階ロビーへ 10時45分までに集合

東京都労働委員会 9月16日(火)17時30分から 都庁第一本庁舎38階

17時15分までに労働委員会控室集合

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