厚生荘病院争議の現状

引き続きの支援のお願い

 厚生荘病院を運営していた湖山医療福祉グループの財団法人愛生会は、2021年12月末に病院閉院を強行、退職に応じなかった10名の厚生荘病院労組の組合員を解雇しました。厚生荘病院労組は、不当解雇に対して、東京地裁に解雇撤回の訴訟を起こし、4年近くにわたり、裁の抗議行動にとりくんできました。抗議行動にとりくんできました。判の状況は、原告・被告とも証人尋問がおわり、7月から最終的な和解協議に入りました。厚生荘病院労組側は、病院が解体され存在しない中で、金銭での解決しかないと判断し、裁判長も納得できる和解案を湖山側に提示しました。しかし、湖山側は、1円もだせないという湖山理事長の不当頑迷な姿勢で、裁判長は和解は困難と判断し、11月に結審、その後、判決へと進むことになりました。

 一方、東京都労働委員会では、愛生会側の団体交渉拒否の不当労働行為の救済申し立てが大詰めの段階を迎えています。9月16日には、裁判所の動向を受けて、和解は難しいとして、同じく、11月に最終弁論・結審し、労働委員会としての審議の結果を出すことになりました。

 地位確認・不当解雇撤回の裁判は、最高裁(不当労働行為救済は中央労働員会)まで進む可能性があります。10名の組合員はしっかりと団結をして争議をたたかっています。みなさまの引き続くご支援(公判の傍聴・湖山本部前の抗議行動への参加など)をよろしくお願いします。

※組合事務所使用妨害に対する裁判は、地位確認訴訟と別途判決の可能性があります。