ミュゼで労組結成

賃金未払いで解雇 CU東京が記者会見
脱毛サロンの大手「ミュゼプラチナム」(運営会社MPH、東京都大田区)が従業員を3カ月以上も賃金未払いのまま大量解雇した問題で、東京地評の個人加盟労組コミュニティユニオン東京(CU東京)は23日、厚生労働省で会見を開き、ミュゼ従業員の相談・加入を受けてCU東京ミュゼ分会を結成し、団体交渉を申し入れたと発表しました。
ミュゼは168店などを展開し、従業員数3275人。昨年3月から5回の賃金遅配・欠配のすえ、3月末に解雇を通告。翌月には、「退職勧奨」に言い換え、退職を承諾しないと離職票を出さないなどの対応を行いました。未払い賃金は15億円にのぼるとみられます。
会見には東京や神奈川のミュゼ従業員9人が出席。神奈川で勤務していた従業員は、「昨年12月の賃金が遅延のうえ7割しか支払われず、今年1~3月はもらっていない。貯金を切り崩し、夫から借りている」と話しました。
直近の賃金計算ができず失業給付の算定に苦慮する、社宅の家賃も会社が滞納し支払いが求められる、賃金から控除される税金などが支払われていない―など問題が噴出しています。
国の未払賃金立替払制度についても、会社が倒産に至らず、会社分割などを繰り返したため適用対象とならない危険があるため、CU東京では、厚労省へ救済の要請も予定しています。
CU東京はミュゼ従業員のための相談ダイヤルを開設しています。080(2042)4147(平日午前10時~午後6時)
2025年5月24日付 しんぶん赤旗