300人の組織実現をめざすCU三多摩協議会第4回定期大会は、2018年7月29日、国分寺労政会館において40人が参加し、開催され、新年度の運動方針はじめ提案した議案を活発な討論の後、満場一致で採択しました。

佐藤委員長、来賓のみなさんが挨拶

  佐藤委員長は冒頭のあいさつで「多摩稲城分会に続き清瀬東久留米分会も結成された。すべての行政区での分会結成を展望したい。また、年間34件の労働相談実績や相談員の一泊学習会の実施、三多摩の地域で存在感を示している。八王子労連では介護関係者の組織化にも乗り出したが、CU三多摩もこの分野にも力を入れたい。」と決意を述べました。

CU本部の高木書記長、友好組織の埼玉ユニオン・中山書記長からも連帯の挨拶、白根顧問弁護士(八王子合同法律事務所)、前進座、清水秀子都議(日本共産党)の各氏が列席し、激励と連帯のあいさつをいただきました。

活動経過・方針の提案

三宅書記長が今年度の活動報告と次年度の方針案を提案。

 2017年度は34件の相談があり解決した件数が11件。特に大企業の西武バスに組合員が存在し、会社と労使協約を結んだことや株式会社が運営する保育関係の企業と本訴を闘い勝利したこと。職場のパワーハラスメントを是正させたこと等の特徴的な事例を報告。

 また、組合員の結びつきを強める機関紙活動や交流集会の取り組み、相談員の力をつけるための宿泊学習会、そして清瀬東久留米分会の発足などおもな活動を報告しました。運動方針では、次の7項目を提案しました。

【運動方針のポイント】

➀憲法9条を守る闘いが正念場を迎えており、闘いを強化する。

②労働者と国民の命と暮らしを守る運動の強化として、残業代ゼロ法の廃止や働くルールの確立、最低賃金1500円を目指す闘いや失業などの社会のセーフティネットを確立させる。

③地域に根差し開かれた組合活動を推進し、地域的特徴を生かし多様な活動を進め、新たな分会の結成も進める。

④労働相談活動のさらなる前進のため、労働相談員養成講座を計画する。

⑤CU東京3000人、CU三多摩300人を目指す組織の強化。

⑥執行委員会などの強化と全組合員を対象にした学習会の計画。

⑦財政活動の強化として、労働審判及び裁判貸出引当金の創設。

2018年度役員体制

大会で選出した新役員体制は次の通りです。

執行委員長・佐藤義見、副委員長に朝倉、尼崎、大江、小野塚、福田、星の各氏。書記長・三宅、書記次長・石川、北村、中山、宮本。執行委員・会計監査を含め13人。坂内三夫氏に相談役を確認し、閉会。(名前の下の―は女性役員です。)

大会参加者の発言要旨

○寺川さんは、清瀬東久留米分会を30人で結成。早期に50人を目指す。また女性に触れた方針が必要だと提言。女性相談員の重要性も強調。さらに本部で「女性のつどい」企画するので、協力をお願いしたいと発言。

○教員だった糀谷さんは教え子の世代ごとに正規社員の比率が落ちていると若者の雇用環境について発言。

○多摩稲城分会の大川さんは共闘団体のイベントに相談コーナーを設置するなどの活動を報告。今後80人の組織めざすと決意を述べました。

○朝倉さんは非正規雇用が社会の標準となっている。若者は『憲法守れ』が保守で、変えようという勢力が革新だと勘違いもある。若者へのアピールは今後のテーマだ。また大手建設会社の残業代不払い問題で、CU三多摩が団体交渉で、これを是正させたことは大きいと発言。 

このほか、2名の方から発言をいただきました。

「300人CU三多摩へご協力」訴え

  討論のまとめで、三宅書記長は、それぞれの発言に感謝を表明。要望や提案を受け止め全力で頑張り、300人を必ず達成する決意であり、特段のご協力をと要請しました。